日経平均株価がバブル以来の最高値を記録! 4万円まで上昇する可能性やリスク要因を解説

日経平均株価がバブル以来の最高値を記録! 4万円まで上昇する可能性やリスク要因を解説|株式会社イー・トラスト

2023年に入り、連日高値が続いている日経平均株価。2023年6月7日には一時3万2,700円台まで上昇し、バブル崩壊後の最高値を更新しました。年初の予想では、3万円超えを年内の高値とする見方が大半でしたが、すでにその3万円を大きく上回っています。

上昇を続ける日本株に、「日経平均株価が4万円に到達するのではないか」という声も聞かれるようになってきました。本記事では、日経平均株価の現状と株価上昇の要因を詳しく解説します。考えられるリスク要因も解説しますので、今後の日本株投資の参考にしてください。

日経平均株価の現状と最高値の記録

日経平均株価の現状と最高値の記録

日経平均株価が最高値を記録している大きな理由は、海外投資家の資金流入です。

なぜ海外投資家は日本株を買うのか、その背景を詳しく解説します。まずは、日経平均株価の最新の推移をみてみましょう。

日経平均株価の最新の推移と現在の水準

2023年6月30日時点の日経平均株価は、33,189円(+29.06%)でした。年初来の値動きをチャートで確認すると、約29%の上昇を記録しています。

また、2023年6月単月の値動きでみても+ 6.55%で、2カ月連続でプラス2,000円台の上昇を記録しました。

バブル以来の最高値到達の背景

日経平均株価がバブル以来の高値を記録している背景には、海外投資家の大規模な資金流入があります。

2023年6月15日に発表された東京証券取引所の統計によると、海外投資家による日本株の買い越しが11週連続となりました。11週の累計では5.5兆円にものぼり、明らかに海外投資家が日本株上昇をけん引していることがわかります。

4月には投資の神様とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏が、日本の5大商社の株を買い増したと発表。同氏の日本株に対する前向きな発言は、日本の株式相場の勢いが増すきっかけになったといわれています。

日経平均株価の上昇要因

日経平均株価の上昇要因

日経平均株価が上昇しているおもな要因は、海外投資家による買い付けです。しかしその背景には「東京証券取引所による資本効率改善要請」「日銀の金融緩和継続」「日本国内の賃上げと景気回復への期待」などさまざまな理由があります。

日経平均株価が上昇している要因を、さまざまな角度からみていきましょう。

経済成長や企業業績の好調がもたらす影響

日経平均株価上昇の要因の1つに、東京証券取引所による資本効率改善要請があります。2023年3月、東京証券取引所は、東証プライム・スタンダードに上場する企業のうち、PBR(株価純資産倍率)が長期間1倍を下回る企業に対して市場評価を引き上げる対策を実行するよう要請しました。

その結果、株主還元の一環として自社株買いが増えたことが、日経平均株価の上昇をけん引しました。また、主要企業の業績が好調だったことも株価を押し上げた要因の一つです。

日本政府の経済政策と株価への影響

日銀による金融緩和政策の継続も、日経平均株価の上昇に影響しています。4月に就任した日銀の植田総裁が、現行の大規模な金融緩和を継続する意向を示したことが、投資家に安心感を与え、日本株の買い越しにつながりました。

米国や欧州では、インフレ抑制のために利上げを継続している一方で、日銀は金融緩和を継続するスタンスを維持しています。こうした欧米との金融政策の差が円安と株高上昇を後押ししているのです。

外部要因(国際情勢や為替相場)との関連性

海外投資家が日本株を投資先にした理由は、欧米よりも景気が底堅い日本の株を消去法で選んだからといわれています。

アメリカでは、シリコンバレー銀行を始めとする複数の銀行の経営が破綻しました。「アメリカ経済の見通しが不透明になり、欧米の景気が減速するのではないか」との懸念から、消去法で日本の株が選ばれているようです。

また、為替相場の動向は株価の変動に大きく影響します。日経平均株価の採用銘柄の多くは輸出企業です。輸出企業にとって現在の円安はプラス要因となり、株価上昇につながっています。ただし、円安による資材やエネルギー価格が高騰すれば、プラスだったはずの円安効果がマイナス方向に働くこともあります。

日経平均株価上昇のリスク要因

日経平均株価上昇のリスク要因

今後の日経平均株価の先行きには、リスクも潜んでいます。企業業績が堅調な日本株への期待が先行するなかで、海外投資家の投資の勢いがどこまで続くかがポイントです。現在の日経平均株価の上昇が、日本企業の実力を反映したものであるかどうかを注視する必要があります。

金融政策や利上げの影響

仮に日銀がマイナス金利政策を解除し、利上げ(金融引き締め)に転じた場合、基本的に市場金利が上昇し、日経平均株価は下降する可能性があります。

一般的に金利と株価はシーソーの関係にたとえられますが、金利が上昇すれば株価を押し下げる要因となります。

市場の過熱や投機的動向のリスク

今回のように、株価が急激に上昇して市場が過熱感を帯びてくると、「どこまで上昇するのか」「バブルなのではないか」などの危惧が生まれます。重要なのは、今の日本経済の実力である国内総生産と比べて、現在の株価はどの位置にあるかという点です。

日経平均株価は、外国人による日本株買いにけん引されて上昇しています。日本の上場企業の業績は3期連続で最高益を更新しました。しかし、ひとたび企業の潜在成長率が鈍化し、長期的な成長期待が見込めなくなれば、海外投資家の日本株の売りが加速するかもしれません。

国内外の地政学的リスクと経済変動

ロシアによるウクライナ侵攻は、エネルギー供給をロシアに頼っていたヨーロッパ諸国の経済に大きな影響を与えました。ほかにも、米中対立が深刻化して台湾有事となれば、日本が大きな影響を受ける可能性があります。

また、アメリカや欧州経済の動向が日本経済に与える影響も少なくありません。好調な現在だからこそ、あらゆる情報を収集して注意深い投資判断をしましょう。

【まとめ】4万円まで上昇する可能性はあるがリスクをしっかりと注視

【まとめ】4万円まで上昇する可能性はあるがリスクをしっかりと注視

上昇トレンドの続く日経平均株価ですが、どこまで日本株の上昇が続くのか、将来を正確に予測することは誰にもできません。株価は、国際情勢や地政学的リスクなど複数の要因が絡み合って変動します。

短絡的な株価の高騰や下落に惑わされず、広い視野をもって投資判断をすることが大切です。日本株へ投資している方は、株価がどのように変動しても対応できるよう、常に市場動向を注視しておきましょう。
 
 

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